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  システムをバックアップ、復元 
2025/10
EaseUSで連続して復元に失敗
 Windowsのシステムイメージのバックアップと復元には、EaseUS Todo Backup Free を使っていましたが、ミニPCのGMKtec NucBox で連続して復元に失敗しました。復元に失敗すると、Windowsを再インストールしなければならないので、大変 な手間がかかります。
 そこで、Macrium Reflect FREE Edition 8.0.7783で、システムディスクのクローンを作り、復元に失 敗した場合に備えて、予備のシステムディスクとしました。その上 で、バックアップの復元を試みたところ、無事成功しました。
Macrium Reflect FREE Edition 8.0.7783は、個人使用の場合は、クローンも、バックアップ の復元も無償です。しかし、このソフトは処理方法が恐ろしく複雑で(Macrium Reflect Free Edition のダウンロードと使い方 - k本的に無料ソフト・フリーソフト)、 おまけに、Windows 回復環境が組み込まれてしまったようで、 起動後、「オペレーティングシステムの選択」画面が表示されるようになり、起動に余計な時間がかかってしまいます。
 そこで、次に、AOMEI Backupper Standard でシステムイメージのバックアップと復元を試してみました。このソフトの使い方はシンプルで、Windows上の画面からWindowsPEで再起動し、 自動的に復元が完 了しました。 
 WindowsPE起動用のUSBメモリーを作成する必要はありません。
 ということで、Windowsのシステムイメージのバックアップと復元に使うソフトは、EaseUS Todo Backup Free から、AOMEI Backupper Standard に乗り換えることにしました。
 なお、BitLockerが有効になっている場合、システムの復元に支障が出る恐れもあると思われます。2023年以降に 販売さ れた一部の新しいPCでは、Windows 11 HomeでもBitLockerが自動的に有効化されている場合があるそうですから(Windows 11 Homeでも「BitLocker」が勝手にアクティブとなった可能性とその対策)、注意する必要があり そうです。

Windows上から直接復元
 AOMEI Backupper Standardによるシステムイメージ作成は、とてもシンプルです。プログラムを起動し、「バックアップ」画面で「システムバックアップ」をクリックし ます。

 すると、次の画面が表示されるので、右のアイコン(赤枠)をクリックし、好みの保存先ディスクを選択し ます。そして、 「開始」をクリックすると、システムイメージ作成が始まり、10分程度で完了します。
 AOMEI Backupper Standardによるシステム復元は、Windows上から直接行えます。まず、ホーム画面で「復元」をクリックします。

 
次に、復元するバックアップを選択します。ここでは、バックアップは1つしかないので、それをク リックし、「次へ」を ク リックします。

 
後は、次々に「次へ」をクリックし、

 ↓

 
最後に、「はい」をクリックしたら、復元が始まります。後は、何もすることはなく、待つだけです。 30分ぐらいしたら、復元されたシステムが起動します。


Cディスクの容量は128〜256GB程度で十分
 Windowsをインストールすると次のようなフォルダーが作られます。 

 このうち、Windowsの起動操作に不可欠なのは、Windowsフォルダーのデータのみです。ユーザーフォルダーの中 身は、テキストや画像、動画ファイルなので、起動や操作に関係はありません。したがって、「Windowsのシステム」と は、Windowsフォルダーのデータおよび、プリインストールされた一部のプログラ ムファイルということになります。
 Windowsの起動操作に直接関係のないデー タは、データ用の内蔵ディスクや外付けディスクに保存すれば、システムディスクのデー タ量は40GB程度に抑えることができます。PCを使い続けると、Windowsフォルダーのデータは増えていきますが、そ れでもCディスクの容量は128〜256GB程度で十分です。
 このようにすれば、システムディスクのバックアップと復元作業量は大幅に削減できます。

マイクロソフトは他社製品に丸投げ
 Windowsには、システムイメージをバックアップする機能がありましたが、「Windows 10 Fall Creators Update (Ver.1709)以降、開発を行っていない」ということです(よ くあるご質問 )。Windowsの発売元のマイクロソフトは、この機能の開発を断念した模様です。
 Windows10では、次のように「コントロールパネル>システムとセキュリティ>バックアップと復元(Windows 7)」に「システムイメージの作成」と(赤枠)いう機能がありました。

 しかし、次のように、今ではこの機能はなくなっています。

 ド スパラ サポートFAQによると、マイクロソフトはこの機能について 、次のように発表しています。自社システムではエラーが出まくったので(マ イクロソフトコミュニティ)、他社製品に丸投げしたようです。
Microsoft は Windows 10 バージョン 1709 にて、
「 システム イメージ バックアップ ( SIB ) ソリューションについては、他のベンダー製のディスク全体のバックアップソリューションを使⽤することをお勧めします。 」
と発表しています。 
 
クローンのWindowsディスクを作成
 前述のように、Macrium Reflect FREE Edition 8.0.7783は、個人使用の場合は、クローンの作成は無償で す。
 このページを作成しているPCのディスク構成は次のようになっています。
 ディスク3は、Cドライブ(システム用)とDドライブ(データ用)に2分割してあります。これらを、Macrium Reflect FREE Edition 8.0.7783を使って、外付けのディスク4にコピーしようと思 います。ディスク4は初期化して、新品と同じにしてあります。

 プログラムを立ち上げ、ディスク4(青枠、「ディスクの管理」ではディスク3)をチェックし、「このディスクのクローンを 作成...」(赤枠)をクリックします。

 すると、次の画面が表示されるので、「クローンを作成するディスクの選択...」(青枠)をクリックします。

 すると、ディスクの一覧が表示されるので、ディスク5(青枠、「ディスクの管理」ではディスク4)をクリックし、「終了」 をクリックします。

 すると、次の画面が表示されるので、「このバックアップを今すぐ実行」をチェックし、「OK」をクリックします。

 すると、コピーが始まりました。データは100GB近くあるので36分かかりました。

 「ディスクの管理」を見ると、ディスク4は、Hドライブ(システム用)とIドライブ(データ用)に2分割されています。

 エクスプローラーを見ると、CドライブとDドライブのデータが、HドライブとIドライブにそっくりコピーされています。

 PCをいったんシャットダウンし、ディスク3をディスク4に付け替え電源を入れると、Windowsは正常に起動しました。