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 自動サインインする方法 
2025/9
いちいちパスワードを入力するのは、無駄で煩わしい
 Microsoftによると、「Windows へのサインインとは、Windows デバイスにアクセスするために ID を確認するプロセスを指す」ということです。そして、そのためには、サインイン画面でアカウントを選択しパスワード等を入力する必要があります(Windows でのユーザー アカウントのアクセス)。サインインは、Windows を起動する時だけでなく、スリープから復帰する時も必要です。
 しかし、個人の自宅用PCで、自分以外の者がそのPCに触れる可能性がなければ、いちいちパスワード等を入力するのは、無駄で煩わしいだけです。そこで、パスワード等の入力を省略してサインインしようというのが、自動サインインです。

「スリープから復帰」では、比較的容易
 スリープから復帰する時に自動サインインするのは、比較的容易です。以前は電源管理で設定を行っていましたが、Win11では、「設定>アカウント>サインインオプション」で処理を行うようになっています。
 まず、タスクバーの1番左にあるスタートボタン(赤枠)を右クリックし、「設定」をクリックします。設定画面が表示されたら、「アカウント」(青枠)をクリックし、「サインインオプション」(紫枠)をクリックします。

 サインインオプション画面が表示されたら、「しばらく操作しなかった場合、もう一度Windowsへのサインインを求めるタイミング」(緑枠)で「常にオフ」を選択します。すると、パスワードの入力を求められるので、入力すれば処理は完了です。


Windows11では、格段にハードルが高くなった
 Windows 起動時に自動サインインするよう設定するのは、Windows11になって、格段にハードルが高くなっています。  
 以前は次のような手順で設定できました。
 タスクバーの1番左にあるスタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

 次に「netplwiz」をコピーペイストし「OK」をクリックします。

 すると次のような画面が表示されるので、適用したいユーザー名を選び「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外し「OK」をクリックします。なお、複数のユーザーアカウントを登録している場合は、サインイン時にユーザー名を選択しなければならないので、完全な自動サインインにはならないと思います。複数で共有するPCで、パスワードの入力を省略するのは危険だと思います。

 すると、次の画面が表示されるので、パスワードを入力し、「OK」で完了でした。

 しかし、Windows11では、ローカルアカウントでサインインしている場合は、「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」が表示されなくなっているようです。その場合は、レジストリを書き換えて、「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」の表示を復活させることが必要となります。
 そのためには、まず、「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力し、レジストリエディタを起動させます。
 レジストリエディタは次のような構造になっています。

 レジストリエディタのリストを次の順番に手繰って行き「Device」ウィンドウを表示させます。
 HKEY_LOCAL_MACHINE
 SOFTWARE
 Microsoft
 Windows NT
 CurrentVersion
 PasswordLess
 Device
 ウィンドウが表示されたら、「DevicePasswordLessBuildVersion」を右クリックし、「修正」をクリックし、「値のデータ」を「0」に書き換え、「OK」をクリックします。

 以上の手順で、レジストリを書き換えたら、「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」の表示が復活します。