top / 情報社会
 これからは10ギガの時代? 
2024/10
 パソコンでインターネットに接続するためには、おおよそ次の4つの方法があります。速度や料金は大体の目安です。有線の方が速度は速いですが、開設工事が必要です。モバイルルーターは持ち運びできるのが利点ですが、速度は遅いです。なお、光回線でもVDSL方式なら100Mbps程度の速度しか出ませんでしたが、この方式の新規申し込み受付は終了しています。東西NTTのサイトで確認すると、ほぼ全国が光回線1Gの提供エリアとなっています(住所選択|提供エリアの確認|NTT東日本フレッツ公式フレッツ光公式|NTT西日本|サービス提供エリア確認)。
  接続  速度  料金  速度制限  工事 
光回線10G 有線  1000Mbps〜  7,000円〜  なし  必要 
光回線1G  有線  500Mbps〜  4,000円〜  なし  必要
5Gホームルーター  無線  200Mbps〜 5,000円〜  あり  不要 
モバイルルーター  無線  40Mbps〜  4,000円〜  あり  不要 

戸建て住宅はクロス1択
 NTTの光回線の料金は次のようになっています(フレッツ光プラン一覧 | NTT東日本参照)。ギガスマートはWifiルーターのレンタルがセットになっているプランですが、新規の申込は現在受け付けていません。ハイスピードは、低速なのに料金が高いです。ということで、クロスとギガラインの2択となりますが、戸建て住宅向けサービスでは、両者の料金はほとんど変わらないので、クロス1択となります。集合住宅向けサービスでは、3,000円近くの値段差があるので、どちらを選ぶかは迷うところです。
  最大速度  戸建て住宅  集合住宅 
クロス  10Gbps  7,050円前後  7,050円前後 
ギガスマート  1Gbps  7,270円前後  4,685円前後 
ギガライン  1Gbps  6,940円前後  4,355円前後 
ハイスピード  200Mbps  6,720円前後  4,135円前後 
 ネットワークを高速化するための、通信規格の多くは、10年以上前に標準化されているそうですが、半導体技術の進歩によって、機器が低コスト化し、一般ユーザーが利用できるようになったということです(ネットワークの至る所が「10Gビット/秒」に、高速化が進む理由 | 日経クロステック(xTECH))。まさに、これからは10ギガの時代とも言えそうですが、一般ユーザーには、そんな高速は要らないというのが現状だと思います。 

乗り換え工事費は無料
 ギガラインやハイスピードを使っていてクロスに乗り換える場合は、現在のところ工事費は無料です。新規に申し込む場合は、次のような工事費が必要です(工事費について | フレッツ 光クロス| NTT東日本)。ギガラインに申し込む場合も、工事内容は変わらないので、料金は同じです。

 工事の概要は次のようになっています。
 工事費の内訳は次のようになると思われます。
  光ケーブルの引き込み+ONU設置+NTT局内処置=22,000円
  ONU設置+NTT局内処置=11,660円
  NTT局内処置=3,300円
 ONU設置だけで8,000円ほど取られます。ONU設置といっても光コンセントに差し込むだけです。もっぱら作業員派遣の人件費ということでしょうか。引っ越し先に光ケーブルが引き込んであれば、プロバイダーの契約を継続するなら、ONUを自分で持って行って接続するだけですから、3,300円で済みます。
 引っ越しを機会にクロスに乗り換える場合は、ONUを交換するため作業員派遣が必要となります。引っ越した後で乗り換えれば、工事費は無料ですから、その方がお得です。

登録した住所以外での使用は禁止
 ホームルーターは、一般的には登録した住所以外での使用は禁止されています(よくあるご質問(FAQ) | お客様サポート | NTTドコモ)。ただし、UQ WiMAXのホームルーターは、自宅だけでなく旅行先や出張先でも使用が可能です(ホームルーターの仕組みとは?固定回線との違いやメリットとデメリットを解説│UQ WiMAX(wifi/ルーター)【公式】)。
 ホームルーターによるデータ通信サービスの概要をイラストで示すと次のようになります(TIME&SPACE by KDDI)。基地局までは光ファイバーで接続し、その先は無線で接続するのは携帯電話通信と同じです。しかし、大型の通信専用機器のホームルーターは携帯電話よりも高速・大容量の通信が可能です。 したがって、ホームルーターの移動は禁止されているものと思われます。

 現在のところ、ホームルーターによるデータ通信を提供しているのは、携帯3社(NTTドコモ、SoftBank、au)とUQコミュニケーションズ(WiMAX)です。UQコミュニケーションズのWiMAXは、データ通信に特化したサービスです。
 これらのデータ通信には、4GのLTE(携帯各社)とWiMAX 2+(ワイマックス・ツープラス)が使われていましたが、2020年春から5Gのサービスが始まり、状況は変わりました。
 次のように、ホームルーターでもかなりの速度が出ています(みんなのネット回線速度(みんそく))。Pingというのは、応答速度を示す数値で、小さいほど反応が良くなります。オンラインゲームでは大きな意味を持ちます。「0ms-60ms以下なら適当、100ms以上だと、かなりその遅さが目立つようになる」ということです(「通信速度」以外にも大切なping値(ピン値/ピング値)とは?オンラインゲームをするなら重要視すべきping値)。

 5Gエリアは、大都市部から全国へ順次拡大しています。各社のサイトでは、現在の状況を確認できます( サービスエリアマップ | 通信・エリア | NTTドコモSoftBank Air 住所別下り最大通信速度情報WiMAX +5G(ワイマックス)サービスエリアエリアマップ | エリア:スマートフォン | au)。