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 実用本位のTvRock解説 
2012/10/13(2020/6/4改定)
 TvRockは、TVTestとRecTestと組み合わせて、テレビ番組を録画するための、とても便利なソフトです。しかし、設定方法が少し複雑で取っ付きにくいのも事実です。そこで、実用本位のTvRockの使い方を解説します。以下に述べる大体の内容は、ソフトに付属した「DTune.bat」を実行すれば、自動的に設定されますが、環境によっては途中でエラーすることもあります。
 なお、作者のページは閉鎖していますが、このソフトは、TvRockスレ@ウィキ>倉庫で入手できます(なお、TVTestはすべてリンクが切れています)。
 まず、ソフトを立ち上げると、タスクバーにTvRockアイコンが表示されるので、そのアイコンを右クリックし「設定」をクリックし、各種の設定をします。なお、以下の設定は、録画のみに使用することを前提にしています。また、当然ながら、PT3(アースソフト)やPX-W3PE(PLEX)などのチューナーを使って、TVTestでテレビを視聴できていることが必要です。

@録画基本設定 
「視聴・録画デフォルト」で「録画のみ」を選択、「録画終了後デフォルト」で「アプリケーション終了」を選択します。「放送波別優先予約デバイス」は、Bチューナーでチューナーを設定してから決めます。
 「録画時間デフォルト」は最長120分まで延長できます。この時間は「番組情報取得」時間の上限を画する意味があるようです。大は小を兼ねるということで最長120分に一応、設定しました。60分ぐらいでもよいのかも知れません。
 

 Aシステム設定
 あらかじめ、「コントロールパネル>ユーザーアカウント」でアカウントにパスワードを登録しておきます。この「タスクスケジューラ」には、パスワードを登録したアカウント名とパスワードを記入します。これで、Windows付属のタスクスケジューラを使って、スタンバイや休止から自動的に復帰して録画が行われるようになります。なお、Windows10では、復帰に失敗することがあります。
 「作業フォルダ」は、良く分からないのでデフォルトのままにしておきました。「ムービーフォルダ」は、TVTestで設定した録画ファイル保存フォルダにしておきました。間違って、存在しないフォルダーを指定すると録画はされないので注意が必要です。


 Bチューナー
 PT3やPX-W3PEでは、地上波とBSでそれぞれ2番組、合わせて4番組を録画できるので、チューナーもそれぞれ2個、計4個まで設定できます。
 BonDriverごと(チューナーごとに区別できるようにBonDriverを名付けておきます。TVTestの設置方法 参照)に、「チューナーアプリケーション」で、チューナー1=TargetA、チューナー2=TargetBのように、ダブらないように割り振ります。
 「受信放送波」は、BonDriverの内容に従って、地上波かBSのいずれかをチェックします。3派チューナーで、地上波かBSいずれか1つしか視聴できない(つまり同時に両方は視聴できない)場合は、地上波とBSの両方をチェックすれば、地上波・BS共用デバイスとなります。 
 
 「アプリケーションがあるフォルダ」はBonDriverの入っているフォルダ(TVTestのフォルダ)を選択します。TVTest1、TVTest2といったように、視聴用と録画用のTVTestを複数使っている場合は、それぞれのフォルダ(TVTest1、TVTest2)を選択します。
 「録画フォルダ」はシステム設定で指定したフォルダを選択します。
 「実行アプリ(視聴・有)」と「オプション」、「実行アプリ(視聴・無)」と「オプション」の設定は少し複雑です(各チューナー共通設定部分を青字で、異なる設定部分を赤字で示しています)。
 「実行アプリ(視聴・有)=APPNAME1」には「TVTest.exe」、
 「実行アプリ(視聴・無)=APPNAME2」には「RecTask.exe」と記入(このテキストをコピーし貼り付け)します。(RecTest.exeではDlife が録画できないようでしたが、Dlife は放送を終了してしまったので、RecTest.exeを使っても良いかもしれません)。
 「視聴・有のオプション=APPOPT1」には「/d BonDriver_PT3-T0.dll /DID A /」、
 「視聴・無のオプション=APPOPT2」には「/d BonDriver_PT3-T0.dll /DID A /tvrock」と記入します。 
  「BonDriver_PT3-T0.dll」の部分はそれぞれのBonDriver名に置き換えます。「A」は、選択した「チューナーアプリケーション」の英字(AやB)に置き換えます。
 たとえば、PT3の場合は、次のようになります。
 「/d BonDriver_PT3-T0.dll /DID A /tvrock
 「/d BonDriver_PT3-T1.dll /DID B /tvrock
 「/d BonDriver_PT3-S0.dll /DID C /tvrock
 「/d BonDriver_PT3-S1.dll /DID D /tvrock
 記入を終えたら、「テスト」をクリックして、それぞれのソフト、つまりTVTestやRecTestがうまく起動するか確認します。
 なお、TvRockを「録画のみ」に使用する場合は、「実行アプリ(視聴・有)」「オプション」は記入しなくても構いません。

 Cチャンネル設定
「チャンネル一覧」をクリックし、「視聴地域」を選択し「このチャンネルを設定」をクリックすれば完了です。ただし、CATVに加入していて、チャンネル番号が独自に設定されている場合は、その番号に13をプラスします。CATV独自の番号はTVTestフォルダのch2ファイルで確認できます。
 
 BSチャンネルも同様に設定します。ただし、NHK衛星第二は放送を終了しているのでチェックをはずしておきます。また、NHK衛星第一とNHKハイビジョンは局名が変更されているので、次の方法で変更します(変更が面倒ならそのまま使っても問題はありません)。
 タスクバーのアイコンを右クリック、「ツール>チャンネルエディタ」を開き、チャンネルエディタで「チャンネル名」にBS1とBSプレミアムと記入しそれぞれ「追加」します。すると、「チャンネル一覧」にそれらの局名が追加されます。BS1とBSプレミアムのチャンネル番号は空白になっているので、NHK衛星第一とNHKハイビジョンの「チャンネル番号」と「サービス」をそれぞれコピーして貼り付けます。それから再びチャンネルエディタを開き、NHK衛星第一とNHKハイビジョンを削除すれば、「チャンネル一覧」からこれらの局名が消去され、局名変更が完了します。
 BS放送大学は、チャンネルエディタで局名を追加し、次の「チャンネル番号」と「サービス」をそれぞれコピーして貼り付けることで対応可能です。
 放送大学BS1 781141682 231
 
 「RecTask.exe」の「テスト」ボタンを、チューナーごとに押して、次のように4つのバーが表示されたら、チューナーの設定完了です。うまく行かなければ、これまでの手順で何らかのミスがあったことになります。


 Dインテリジェント
 ここで、ウェブ上の番組表とTvRockを連結させます。以後、基本設定はTvRockで、個別の処理はウェブ上の番組表で行います。
 「番組表サイト」に「http://localhost:8969/nobody/」と記入(このテキストをコピーし貼り付け)し、「TvRock番組表」の「TvRock番組表を起動する」をチェックし、「アカウント」に「nobody」、「ポート番号」に「8969」と記入します。「認証無し」を選択します。ここで、TvRockを終了し、再度立ち上げておきます(変更を反映させるため)。
 

 E番組情報取得
 タスクバーのTvRockアイコンを右クリック、「インテリジェント>番組情報取得」を開き、すべてのチャンネルをチェックし、「開始」をクリックすれば、番組情報取得が始まります。「番組情報取得条件」で「無条件取得」を選択すると、番組情報取得のたびにすべてのデータを上書きすることになります。デフォールトの「3日以上経過」なら、3日ごとにデータを書き換えることになるのでしょうか。このあたりのところはよく分かりません。
 番組情報取得後に、ブラウザで「http://localhost:8969/nobody/」を開くと、番組表が表示されます。番組表の「T1」「T2」をクリックすると、それぞれ「チューナー1」「チューナー2」で録画が予約されます。 
 
 

 F番組情報取得スケジュール
 タスクバーのTvRockアイコンをクリックし、「予約番組の登録・変更」を開きます。「録画デバイス」で録画用チューナーを選び、「番組情報取得スケジュール」をチェックし、「リピート」は「毎日」をチェックし、スケジュール時間を決めます。これで、毎日定時に番組情報が取得されるようになります。 
 

 Gキーワード検索予約
 録画予約は基本的にはこのキーワード検索予約で行います。
 タスクバーのTvRockアイコンを右クリック、「インテリジェント>キーワード検索予約」を開き、「タイトルキーワード」に予約したい番組のタイトルの一部、たとえば「NHKスペシャル」と入力し「検索」をクリックします。すると、取得してある番組情報データのうち「NHKスペシャル」をタイトルに含む番組一覧が表示されます。「録画のみ」「アプリケーション終了」は、録画基本設定どおりにチェックが入っているので、変更するつもりがなければそのままにしておきます。また、「録画デバイス」も「優先デバイス」でよければ、そのままにしておきます。
 ただし、取得データには再放送も含まれているため、範囲を絞る必要があります。
 
 範囲を限定する方法は、日時、チャンネル、ジャンルなどいろいろありますが、ここでは放送時間によって限定します。「時間指定」で「19時」を選び、「時間範囲」で「05時間」を選びます。
 すると、録画範囲が、午後7時から12時までに限定され、深夜の再放送が除外されます。必要な範囲に絞り込めていれば、「自動検索予約リストへ追加」をクリックし、自動検索予約リストに追加します。
 以下、同様の操作を繰り返して、録画予定の番組をすべて追加すれば、「設定終了」をクリックし、予約を完了します。これで、番組がお休みの時は録画予約されなくなりますし、放送時間が変更になってもそれに対応して予約されるようになります。
 

 H予約リストの修正
 予約を完了したら、番組表(http://localhost:8969/nobody/ )を開き、「予約リスト」で予約リストを確認します。
 予約内容が重なっていると、予約日時が赤字で表示されるので、修正を行います。
 
 重なっている番組の1つが録画の必要のないものであれば、その番組の有効の○印をクリックします。すると、その番組予約が無効となり、×印が表示されます。
 
 両方の番組をともに録画する場合は「録画デバイス」を変更します。
 変更したい番組のタイトルをクリックすると「予約登録・変更」画面が表示されるので、「録画デバイス」を変更し、「予約を変更」をクリックします。