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 Windows は6重価格 
2024/8
 Windows の販売形態は次のようになっています。
形態 サポート 価格
プレインスール(パソコンと一体で販売)    
OEM版 メーカーパソコン専用 メーカー 数千円?
DSP版 ショップパソコン用 パソコンショップ  
MAR 中古PC用、DVDなし なし 激安 
Windows のみ単独で販売、認証が必要 
製品版 PC本体からは独立 マイクロソフト  16000〜
DSP版 ダウンロード版。1PC利用可能  なし 7500〜
DSP版 パーツバンドルセット  なし  
 パソコンは、Windows と一体で購入するのが普通なので、プレインストールの形態が圧倒的に多いと思われます。Windows のみ単独で購入するのは、デスクトップPCを自作する一部の人などに限られます。なお、ノートパソコンを自作するのは極めて困難です。
 IT機器の利用比率は次のようになっています(20代のノートPC利用者は約4割、デスクトップPCだと2割以下に【プラネット調べ】)。デスクトップPC利用者は25%程度で、自作派はその1割にも満たないでしょうから、全体の2〜3%程のごく少数だと推測されます。なお、デスクトップPCは自作した方が安いです。

 プレインストール用のWindows は、PC製造業者が購入し自社ブランドPCにインストールし販売するものなので、原則としてWindows 単体を一般ユーザーが購入することはできません。
 プレインストール用のWindows のうち、OEM版は大手メーカーがマイクロソフトから直接購入し自社ブランドPCにインストールするためのものです。OEM版の Windows はメーカーPC専用に編集し直されているので、ライセンス認証は不要です。
 DSP版は、パソコンショップが卸業者を通じて購入し自社ブランドのショップPC(オーダーメイド方式のBTOパソコンに重点が移っているようです)にインストールするためのものです。認証は必要なようです。
 MARは中古PC用のWindows です。インストール用のDVDはなく、リカバリーはHDDやSSD内のデータから行いますから、クリーンインストールはできません。また、バックアップイメージからシステムを復元するのも難しいと思われます。
 製品版は、ハードウェアとは独立して、OS単体で販売されているオールマイティのWindows です。どのようなパソコンにもインストールできます。
 DSP版のパーツバンドル版は、もともとプレインストール用のDSP版を、パソコンと独立して、OS単体として販売されているものです。ただし現在では、パソコン部品(何かひとつで良い)との同時購入が義務付けられています。一方、ダウンロード版は、1台のPCのみ利用可能ですから、MARのようなものと思われます。
 2024年8月現在で、Windows 11 Home の製品版の最安値は16000円、DSPダウンロード版は、7500円となっています。
 OEM版は製造元から直接、大量に購入するので、価格は数千円程度ではないでしょうか。また、中古PCの最安値が1万円程度であることを考えれば、MARの卸価格は、1〜2000円程度ではないでしょうか。 
 いずれの製品もOSとしての性能は全く同じですから、Windows は6重価格といえそうです。