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ドメインは(私の個人的なイメージですが)サイトの屋号のようなものだと思います。一方、URLはサイト内のファイルの所在場所を示しています。このサイト「活字人間のPC活用術」のトップページのURLは次のとおりです。赤字の部分がドメインです。
サブドメインはショッピングモールのテナント 以上が、ドメインについての簡単な説明です。ここから、本題の独自ドメインについての話に入ります。 このサイトのドメインは、ルートドメインとサブドメインで構成されています。「cloudfree.jp」がルートドメインで、「tvrock69」がサブドメインです。「tvrock69」の部分は、利用者が自由に名付けることができます。
ドメイン取得には金がかかる これに対して、自分専用のルートドメインを使うこともできます。いわば、一軒家を借りて店を出すようなものです。そのためには、ルートドメイン(屋号)を取得する必要があります。これが独自ドメインと呼ばれているもので、登録と更新に毎年数千円の費用がかかります。 ドメイン(ルートドメイン)は、独自の名称+トップレベルドメイン(TLD)で構成されています。「cloudfree.jp」の場合は、「cloudfree=独自の名称」「jp=TLD」となっています。 TLDにはサイトの性格を表す機能があって、分野別のgTLD(com、net、orgなど)と各国/地域別のccTLD(jp、usなど)があります。gTLDは増え続け、 2022年3月時点では1,200を超える新gTLDが追加されているそうです(ドメイン名の種類)。新gTLDの中には、xyzやmonster、red、blue、pinkといったものも登場し、サイトの性格を表す機能は薄れつつあります。 xdomainでは、ドメインの取得費用は30円〜、更新費用は1180円〜となっています(ドメイン価格一覧)。
ドメインはIPアドレスに変換されている ドメインはサイトの屋号(商号)のようなもので、登録することにより独占的使用が認められます。 ドメインを登録・管理する機関(レジストリ)は、TLD(jp、com、netなど)ごとに1つずつ存在します。実際に登録業務を行うのは、レジストラと呼ばれる事業者です。さらに、レジストラに業務を取り次ぐリセラーと呼ばれる事業者もあります( 【簡単】独自ドメインの取得方法・流れと基礎知識)。 レジストラはレジストリとは独立した事業者で、たとえば、エックスドメインやお名前.comは複数のTLDを扱っています ドメインはサイトの屋号(商号)のようなもので、サイトの住所に当たるのはIPアドレスです。サイトにアクセスするためには、サーバーのIPアドレスが必要です。したがって、ドメインを使用するためにはIPアドレスを登録しておかなければなりません。 そうすると、DNS (Domain Name System) サーバーが、ドメインをIPアドレスに変換してくれるので、ドメインを使ってサイトのあるサーバーにアクセスできるようになります。 変換の仕組みは次のように(DNSとは | スマートコネクト マネージドサーバ 、リンク切れしています)なっていますが、かなり複雑です。 DNSサーバーが複数登場します。ドメインをIPアドレスに変換するという点では共通しますが、内容はそれぞれ異なります。 ユーザーがブラウザにURLを入力すると、プロバイダーのキャッシュDNSサーバーが、URLに含まれるドメインのIPアドレスをルートサーバーに問い合わせます。 ルートサーバーは、「.comのサーバー(レジストリのこと?)」の連絡先を回答し、「.comのサーバー」は、「example.comのサーバー」(レジストラのこと?)の連絡先を回答します。 そこで、「example.comのサーバー」に問い合わせると、ようやくexample.comのIPアドレスを知ることができます。これらは、ユーザーが気付かない間に、自動的に処理されています。
サブドメインのIPアドレスはどうなっているのか サブドメインのIPアドレスはどうなっているのでしょうか。ルートドメインと同じなのでしょうか。その点が気になるので調べてみました。 コマンドプロンプトを使って、PC内のDNSキャッシュのデータを確認できるので( ウェブサイトのIPアドレスを調べる方法 )、tvrock69.cloudfree.jp のIPアドレスを確認してみました。すると、結果は次のようになりました。 IP Geolocation API & Free Address Databaseで、tvrock69.cloudfree.jp のIPアドレス「162.43.106.42」を確認すると、次のようになりました。東京都千代田区のXSERVERにサイトのデータが保存されているようです。 サブドメインは検索では不利なのか サブドメインは、Yahoo! JAPANのような巨大なサイトが、サブディレクトリーを関連サイトとして独立させる場合に使われます。 赤枠で囲んだ部分がサブドメインを使って作られた関連サイトの一覧です。なお、ルートドメインを使って作られたメインサイトは、自らは事業を行わない持ち株会社のようなもので、関連サイトの一覧以外、特に表示すべき内容はありません。そこで、ニュースサイトの内容を青枠内に表示しています。 ルートドメインのサイトのURLは次のようになっています。「www」「m」はホスト名です。ホスト名が何かは良く分かりませんが、サーバーの種類を示しているようです。「www」はPC用で「m」はスマホ用です。端末によって自動的に振り分けられます(スマホページを作る(5)どこに作る?参照)。
「shopping」「paypaymall」「news」がサブドメイン名です。ドメインの前に、「www」を付けるとエラーします。ホスト名が付くのは、ルートドメインだけのようです。関連サイトは、同じURLでPC画面にもスマホ画面にも対応しているので、レスポンシブ ウェブ デザインを採用しているものと思われます(スマホページを作る(4)重複を避ける参照)。
「tvrock69」は「cloudfree.jp」の関連サイトといったものではありません。したがって、cloudfree.jpのレンタルサーバーを借りている他のサイトとも独立していて、互いに無関係です。 では、サブドメインは独自ドメインと比べ、Google検索では不利になるのでしょうか。 これについて、サブドメインには次の4点でデメリットがあるとする意見があります(別ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリのメリットとデメリット)。
2は、Google検索の仕様変更のことを指しているものと思われます。 この変更により、同じドメイン名のサイトから 3 件以上のページが検索結果に通常は同時に出現しないようにされ、しかも、サブドメインはルートドメインと同じサイト扱いされるということです( 同一サイトからのページを2件までに制限するようにGoogleが検索結果の仕様を変更、多様性を高めるため)。しかし、「cloudfree.jp」のサブドメインのサイトには、ルートドメインのサイトは存在しないのですから、この変更とは無関係といえます。 以上から、「cloudfree.jp」のサブドメインは独自ドメインと比べ、Google検索で不利になることはないと思います。 ドメインの登録者情報は公開される ドメインの登録すれば、氏名、住所、電話番号など個人情報が公開されてしまいます。Whois情報代行サービスを使えば、非公開にできるそうですが(Whois情報代行サービス)、趣味で開いている個人サイトの場合は、そもそも独自ドメインが必要かは疑問です。 独自ドメインを取得すれば、そのドメイン名でメールアドレスを作成できるそうですが、それはサイト運営者の個人名が漏れてしまうことを意味します。サブドメインで関連サイトを開けば、さらに危険性は高まります。 |