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中古で買った東芝 dynabook Satellite K32V 253E/Wに付属していたOEM版は、次のようなものです。Microsoftから仕入れたWindows XP を、東芝が自社製品専用に作り変えて、自社ブランド製品として販売しています。 ディスクの中身を見ると、Windows XP は、600MBのTAFファイル6つに分割して収容されています。東芝 dynabook Satellite 以外のPCにインストールするのは難しそうです。 次のものは、ヒューレット・パッカードが自社ブランド で販売した32ビット版Windows 7 Professional のOEM版ディスクです。中古PC本体とは別にOEM版ディスクのみを転売していたものを、Amazonで買いました。ヒューレット・パッカードのPC以外にはインストールできないという趣旨の表記がありますが(PC本体とは別にディスクのみを転売してはいけないとは明確には書いてありません)、我が家の自作PCにインストールでき認証も通りました。 ところで、このディスクを使って、Windows 7 をヒューレット・パッカード以外のPCにインストールした場合、何らかの問題が生じるのでしょうか。ディスクをコピーするわけではないから、著作権の侵害は問題にならないと思われます。また、マイクロソフトとは直接の契約はないから、ライセンス契約違反にもならないと思います。マイクロソフトとの関係で都合が悪ければ、ヒューレット・パッカードが自社PC以外にはインストールできないようにしておけば良いだけのことです。 ディスクの中身を見ると、このOEM版Windows 7 は、3.8GBのinstall.wimに収容されています。 OEM版のWindows は、製造メーカーのパソコンにしかインストールできないという建前になっているため(実際にもそうなっているものと思われます)、再インストール時の認証は不要で、プロダクトキーの入力も不要です。ただし、プロダクトキーが記載された「 Certificate of Authenticity (COA) 」 ラベルが発行され、それをパソコンに貼付することが義務付けられています。Windows そのものは、いくらでもコピーできるので、ライセンスの個数をCOAラベルで管理しているということでしょうか。東芝 dynabookの場合は、裏側に貼り付けてあります。 上記のヒューレット・パッカードが作成した32ビット版Windows 7 Professional OEM版の中古ディスクの袋には、PC本体からはがしたCOAラベルが貼り付けてありました。 PC本体にCOAラベルが貼り付けてあれば、PC所有者以外の者がプロダクトキーを知ることができることになってしまいます。そこで、2016年2月から、プロダクトキーの一部がスクラッチシールで覆われるようになっています(COA ラベル ( プロダクトキー ) について)。 Windows 7 のプロダクトキーがあれば、マイクロソフトのページからディスク イメージ (ISO ファイル) をダウンロードし、USB フラッシュ ドライブまたは DVD を使って独自のインストール メディアを作成できました(Windows 7 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード、このサービスは終了しています)。そこで、インストール メディアを作成し、ヒューレット・パッカードのOEM版ディスクのプロダクトキーで試してみたら、次のように表示されました。つまり、この プロダクトキーがOEM版のものであることは認識しているようです。とするならば、ヒューレット・パッカードのPC以外にインストールすれば、認証が通らないはずです。ヒューレット・パッカードのディスクに、「may not be able to reinstall」とあるのは、マイクロソフトがしかるべく処理するであろうと考えたからかもしれません。 |